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曼珠沙華腰巻の美術世界
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アトリエM展3月4日~9日
場所:長崎県民ギャラリー
「墓標の記憶」百年経ったら帰っておいで   

長崎県美術館はこの地に百年あるのでしょうか。それは百年経つと、今ここに命在る者が一人として存在していないことにも繋がります。私たちは今、同じ地に立っていますが、血縁による先人たちにより、この地に立たされているという意識をもったことはありませんか。その意識で見ると、この美術館の運河も樹木も光さえも愛おしくなってきます。この機会にこの美術館で、記憶の中の血縁を後世へつなげてみませんか。
記憶の中に残る古い血縁― ― あなたの名前― ― 若年の血縁

★「あなたの記憶の中で、一番古い血縁の方の名前を書いて下さい。
現在、あなたの血縁で一番若い方の名前を書いて下さい。」

*記憶に残る血縁
名前だけ知っている。見たことがない人。あるいは墓標で見た。思い出せないので父、母を。叔父、叔母、祖母、祖父、曾祖母、曾祖父の血縁の名前
*若年の血縁 孫、妹、弟、従姉妹の子など血縁の名前

下記の内容で大中尾棚田で開催しました。
同じコンセプトで続けています。
2008年1月20日~2月3日(終了) 2008美術展[ima]長崎
「墓標の記憶」百年経ったら帰っておいで
大中尾棚田アートに参加、47mの白い布に書きます。
300m離れた畦道からは、写経のように・・千人針のように・・
見る方で、それぞれの思いで、見てもらえたらいいと思いながら。

●コンセプト:私の中の過去の記憶は何処から始まり、何処へ流れて行くのだろうか。人は、百年は生きられない、今、この地に生ある者は全て百年後には、灰となり土になっている。この奥深い外海の大中尾地区は、百年の月日など簡単に、のみ込んでしまいそうな世界である。今在る生命を大切に生きたい。それは、記憶の名前を書くという行為で、過去に生きていた人物の生きた証のような気持ちになる。やがて全ての今命有る者が、この世を去る時、支えて命の賛歌を歌ってくれるのはこの大自然だけかもしれない。
   あなたはそして気がつくでしょう。
百年間という年月が人間に訴えて来たものを。
  
 2008/02/23 naitou shuko 内藤修子
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