曼珠沙華腰巻の美術世界
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タイトル「日本・血縁の回路」 (アートスペースびあんご)
日時:2015年11月8日(日)~29日(日) 3時~8時・無休・無料
主旨概念:浦上の地で悲しい「浦上三番崩れ」の話しを聞いて、
日本の女性のたくましさの中にある優しさを表現しました。
大きな日の丸の前に十字架がある。日本の女性を表現。十字架には花嫁の繻子の飾り腰帯紐が波のように掛けてあり、隠すように、膝の上には、鳥籠がある。女性が嫁ぐという制度は家を守るということで、日本はそういう時代があった。「嫁ぐ」というのも歩く足を捕られたような時代である。日本に居て、十字架を持つということが、日ノ丸に翻弄された時代もあった。今、長崎は教会群を美しい物語に変えようとしているが、このように哀しい歴史があったことを誰もが忘れない。その鳥籠には白い足袋が入っている、自分の足が入れてある。既に、鳥籠の中には目白はいなくなり、女性の身代わりのように、我が子のように、自由に空へ飛ばしている。赤い布と白い布はギャラリーを縦断して階段の下まで、流れ落ちるように、なにかを誘っている。自らに流れる血縁・祖先の紅い血でもある。その運命にもそれでもめげない、日本の女性のけなげさを表現・・・この浦上の地で 。 (ないとう しゅうこ)
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